最後の救済

家族に宛てたプライベート・メッセージ

小夜、風太、春馬。
 父親として、夫として、このままではだめだ、このままではだめになる、と何度も自問自答し、悩み、試行錯誤したのだけど、もうあきらめて、力を抜くことにしました。たぶん、これからほとんど寝たきりになってしまうと思うので「父さんは、この前の誕生日で82歳になったんだ」と思ってもらえると、気が楽になります。そう思っていてもらえれば、布団に横たわっていても、負い目を感じることなく過ごすことが出来る。「神様の部下⦅奴隷⦆」という異常な仕事を長く続けたせいで、普通の人の何倍、何十倍ものスピードで老化劣化が進行してしまい、もう体力も気力も残っていないのです。52年生きただけで真っ白な灰となって燃え尽きてしまう人生が良いのか悪いのか分かりませんが、仕方ないよね。パパの人生は、自分で選んだ人生ではなく、神様が決めて、神様から与えられた人生だから。そういう意味での立ち位置は、イエス・キリストと同じです。イエスは神様に選ばれて、最後は十字架にはりつけ。パパは神様に選ばれて、最後は燃え尽きた抜け殻になりました。
 ママはまだバリバリの現役だし、風太と春馬は、これからが人生の本番です。もう、自分のことは何も出来ないけれど、出来る限り、家族の応援、手伝いはします。たぶん、それが残されたパパの仕事です。年老いたおじいさんなりに、家族の役に立つため、精いっぱいがんばります。
パパも今日で人生を区切る。春馬、卒業おめでとう!!
2021年3月25日(木曜日)